宇ち入り人生
本能が呼んだのだ。
10時に脳が疼いた。
あ、二郎か宇ち多に行かなくては。武蔵小金井にはチャリでいける。
が、疼いて仕方ない。
栄養。
ザワザワ。
否。
「敵は立石にあり!」
気づけばジョルダンに乗り換えを乞うていた。
一時間揺られ、気がつけば立っていた。立石。
40分前で、待ちは17人までファースト入りできる。
15番目で滑り込んだ。
シンキだ。これが。ファーストの特権。コブクロと、テッポウ。
コブクロは内側が繊維質な感じ。いかげそを内側に詰めたやつなイメージ。ぐにゃぐにゃだ。
対してテッポウはハツに近いぐにゃぐにゃ感。噛みごたえあり。
梅割り、煮込み、ツルタレ発動!
煮込みは体を温めてくれた。全部がうまい。
梅をすすりながら、待っていたツルタレ。
これ。
宇ち多の真骨頂を体験した。未体験ゾーン。
ふにふにとしながらも、裏筋がコリコリし、絶妙なハーモニーをかなでる。
ヤバい、これ。
そこからはアブラナマ、梅、タンナマオスと畳み込む。
アブラナマ。
ゲテモノなんかじゃない。レギュラーならこれ一番味わい深いんじゃないか。
癖がいい意味で際立つ。噛み締めるほどに、幸せ。
レバ素焼きわか焼き、梅、煮込みと連打。うおおん。
レバ素焼きわか焼きはもう定番決定。文句なし。
煮込み七味だ。このお得感。なるほど大人の遊園地。
最後はツルシオ!も、ツルは終わりと言われ。確かに欲張った。マナー違反かと反省。
しばし頭を冷やし、改心のカシラシオ!
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
梅を仰ぎながらこう思った。限りあるこのいのちを、なぜ軽くみてしまうのか。こんなにも世界は輝いているじゃないか。
可能性は無限なんだ。
それほどカシラシオは旨かった。
梅3、シンキ、ツルタレ、タンナマオス、煮込み2、アブラナマ、レバ素焼きわか焼き、カシラシオ
11点1980円。
生きることを噛みしめた一時間でした。
ツルシオ食べたかったなあ。
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何度だって立ち上がるさ。
一人だけど一人じゃないから
夢ならば
泣かないで。もうこれ以上は何もできないけれど。ぼくらはもう振り向かないと約束してくれたじゃない。あの日見た夕空の記憶をまだ残したまま静かな夜が包んだ。
お互いの温もりを確かめあうことがすべてだと思ってたそれ以外何もなくて。
君の首にかけたトパーズのネックレスが揺らめいて離れないよ。
意味をもつ陽炎がゆらりゆらり漂いながら、君の香をそよがせ。
泣かないで。嘘つきな僕が悪いから諦める事あと少し早ければ。追放された楽園の果てに見た甘い夢に溺れただけ。
勘違いとすれ違いの日々。部屋に溶ける煙草のように緩やかに時は染み付いた。鮮やかすぎた景色のなかで何度君を抱きしめただろう。終わりのない世界があると信じてた。叶わないことはないと願ったのに。
家族の風景
外食するたび、これが最後の家族団欒かなといつも覚悟してしまう。
そして涙に気付かれないようにドリンクを飲み過ぎてるのだ。
そんな事が何年間もずっと続いていたけれど、それがいよいよ本当になるのだと思うと、何も考えられずただゆるやかなBGMに身を任せることしかできないのだった。
百貨店のレストラン階。ビュッフェスタイルの店。作りおきの色と形だけの食べ物が、家族それぞれの距離感と同調されて、ただやみくもに辛いものや甘いものなど、味覚に鞭を振るうような事しかできない。
まわりは皆、普通の顔をしている。普通はいつまでも普通なのだ。普通だから変わらない。変わらないように努力さえしない。変わらないのだ。
幸せを演じる我が家は、最高に幸せそうで、最高に惨めに見えるのだろうな。
ぼくの帽子が深くて本当に良かった。
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仕事ください
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偽善だと評価するのは他人だから、自分が信じた正義の行動をすることが大事だと思う。
自分が自身の行為を偽善だと思うからストッパーになってしまう。
できるできないじゃなく、やるやらないって気持ちが大事なんだ。たとえそれが間違っていたら、誰かが教えてくれる。
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昼食〜